超シンプル!ニホントカゲの飼育方法

爬虫類

ニホントカゲは日本に生息している爬虫類であり、日本人にとっては最も身近でメジャーな爬虫類と言えるでしょう。

そんなニホントカゲ、ふとしたタイミングで捕まえたりすることもあるのでは?そんな時に必要なものをご紹介いたします。

そもそもが日本の爬虫類ですから、他の爬虫類より気にするところも少なくて済む子たちですが、抑えるところは抑えとかないと、徐々に弱ってしまい…といった難しさもあります💦

長年の飼育経験から、そういった所をお伝えできるよう頑張ります!

 

ニホントカゲの飼育に必要なもの

ニホントカゲの飼育に際して、虫カゴに土と虫を入れておけばOKと思っている方も多いのでは?

実はちゃんと飼育しようとすると、結構いろいろなものが必要なんですよね💦正直、虫カゴに土を入れて虫感覚で飼育したら、半年も持たずに死なせてしまうことになるかと思います。

最低限必要なものは、水槽(ケージ)、床材、紫外線ライト、餌です。

 

・水槽(ケージ)

爬虫類ケージGEXエキゾテラグラステラリウム4530

私は水槽で飼っていますが、こういった爬虫類専用ケージでも良いと思います。

ニホントカゲ飼育の際に大切なのは、ある程度の広さを確保してあげること。45cm以上のケージにしてあげたいところです。

爬虫類の中でも小型の部類であり、そこまで大きくなる種類ではないので、一見狭いスペースでも良さそうですよね?

しかし、ニホントカゲはかなり動き回るんです。表に出てきて行動している時間はだいぶ少ないんですが、出てきている時は結構活動的です。動きも早いですしね💦

昔、30cmの狭いケージで飼ってた時もありますが、なんだか調子を落としてく気がしました。

ですので、可能な限り広いスペースを確保してあげてください。水槽かケージかはどちらでもいいです。なんなら、紫外線ライトとかの取り付けがどうにかなるなら衣装ケースでもいいと思います。

ちなみに私が水槽を使っているのは、前面からの景観がよく、観察しやすいからと、全体の掃除がしやすいからです。

 

コトブキ工芸 レグラスフラット

爬虫類ケージは前面に扉があるものが多く、餌をあげたり水換えしたりと手入れはしやすいのですが、ケージ全体の掃除が面倒なのと、扉を付けるための枠でちょっと景観が悪くなるのも気になるところ…

よく、爬虫類は上から手を入れられるのを嫌がるので爬虫類ケージが良いという話も聞きます。それも一理あると思いますが、慣れなところもあるかと。ニホントカゲは結構警戒心が強いですが、慣れるのもそれなりに早い気がします。

最初は人が近くによるだけだ土でに潜ってしまいますが、少し経てばそんなことも無くなりますし、そもそも上から手を入れてなにかするのなんて1日1回程度ですし。

その辺のメリットデメリットを鑑みた時に私は水槽がいいかなと思いました。何より、水槽の方が圧倒的に安いというのもあります。同じサイズ感なら倍以上値段がちがいますからね。

紫外線ライトの取り付けをしやすいという理由もあります。

ただ、水槽にする時は高さに気をつけてください。何かしらの蓋をするなら問題ないですが、蓋をしない場合は脱走できない高さのあるものをご用意ください。

爬虫類飼育ケージ 蓋

ちなみに私は45cmの水槽(高さ30cm)で脱走されたことはありません。是非ご参考に。

 

・床材

床材は、湿度が保てるものであれば割と自由でいいかなと思います。バークチップを使っている人や赤玉土を使ってる人、ヤシガラ土を使ってる人など様々です。

実際、ニホントカゲは自然のある色んなところにいますが、木くずの多い所にいたり、土メインのところにいたりとバリエーション豊か!

その辺に関しては割と適応能力が高そうな気がします。

私は細かめなヤシガラ土を使っています。消臭効果があると謳った床材だったので。

ジャングルマット

バスキングしに表に出てくる時以外は、床材の中に潜ったり、石の下とかにいるので、とりあえず潜れるくらいの暑さを敷いてあげればOKだと思います。

また、空気中と床材ともにある程度の湿度を必要とするようなので、砂などの乾燥しやすいものではなく、湿度を保持できる床材を選んであげましょう!

また、ニホントカゲは食欲旺盛で、餌を食べる時に細かい土も一緒に食べてしまうことも多いので、その辺も気にしてあげるといいかもしれないですね。

 

・紫外線ライト

爬虫類飼育に馴染みのない方はこれが必要であることをご存知ないかもしれませんね。昼行性の爬虫類はビタミンの生成のために紫外線ライトが必要なのです。

GEXエキゾテラレプタイルUVB100 26W

紫外線ライトは紫外線量の多さ(強さ?)で違いがありますが、ニホントカゲはバスキング時間もそこまで長くなく、紫外線量もそこまで多く必要とする種でもないため、強めのものは選ばなくても大丈夫です。

電球を付けるソケットも必要となります。私が使用しているのは上の画像のような感じです。ソケットにも色んなタイプがありますが、裸電球のように取り付けるタイプは眩しかったのでこういうタイプのものに変えました。

 

・バスキングライト

バスキングライトとは光が照射されてる一部分のスポットの温度をあげるものです。

GEXエキゾチック昼用集光型サングローバスキングスポットランプ50W

私は使用していませんが、あった方がいいものなのは確かかと。外で日が当たってる部分って温度も高いですよね。それを再現するものです。

ニホントカゲの日光浴は紫外線を浴びることと、体温をあげることの両方の意味合いがあるため、より外の環境に近づけるためにもあるといいでしょう。

私が使っていないのは、爬虫類飼育スペースは一括で温度管理をしており、そもそもそれなりに温度が高いことと、パネルヒーターを使用しているので、温度が上がりすぎてしまうことなどです。

水が当たると割れてしまうため、霧吹きがしづらく安全性に不安ありなのと、電気代が高いなどの理由もあります。

基本的にはW数が多いと温度をあげる能力が高いと思っていただいて良いかと思います。その分電気代も高くなるのでご注意を!

 

・水入れ

スドー レプティボウル

水分補給については霧吹きをちょこちょこやって行う方もいるかと思いますが、ニホントカゲは水入れからちゃんと水を飲んでくれるので、霧吹きで湿度をキープするのとは別に用意しておいた方がいいかと思います。

 

・餌皿

コオロギをケージに放り込んで食べてもらうのもいいですが、土の誤飲防止にもなるのであってもいいかなと思います。ミルワームとかなら餌皿から脱走というのはあまりないと思いますしね。

ただ、どうせニホントカゲが自分で餌皿からコオロギを出しちゃうんですけど笑

こちらはあってもなくても…という感じではありますが、やり方次第では便利になるかな?とも思います。

餌皿には餌があると認識すれば、人工飼料もここから食べてくれる個体もいます。そうすればかなり餌やりが楽になりますね!

 

・レイアウト洋品

石やシェルター、流木や観葉植物、枯葉など、隠れられる場所を用意してあげましょう。

ニホントカゲは土の中にももぐれるので必須という訳でもありませんが、隠れている時間が多いニホントカゲには隠れる場所が多いことは良いことだと思います。

また、バスキングスポットにはさらに温度が上がるように石を置いてあげるといいかもしれません。

私は流木も置いてますが、意外と木登りすることもあり、かわいいのでぜひ置いてみてください!カナヘビと違って、ニホントカゲは立体活動と言うよりは地面を這って移動することが多いので、そういう場面を見れると嬉しいですよね。

 

 

ニホントカゲの飼育環境(レイアウト)

私の家のニホントカゲ水槽はこんな感じです。

幅45×縦30×高さ30の水槽です。後ろがごちゃごちゃしてるのは片付け中だったのでご勘弁ー💦

バスキングスポットには石を置いてます。紫外線ライトもライトですから多少は温度が上がるのでまあ、いいかなと。

石とシェルターは隠れ家として。流木は立体活動用です。水槽の下にはパネルヒーターを敷いてますが、気温が高い季節は切っています。

私の感覚ですが、ニホントカゲはそこまで高温が得意ではないような気がしています。バスキングライトをつけていた時より、つけていない今の方がバスキング時間が長いので、そちらの方が良いかなと思っています。

バスキングライトで体温が直ぐに上がればそれで十分だからかもしれませんが…

ただ、水槽全体的に20度後半〜30度くらいになってますし、パネルヒーターによってバスキングスポットら辺はもう少し高い温度になってます。

よく言われることですが、ケージ(水槽)内の中で温度傾斜を付けるのが良いということですね。暑いところと涼しいところがあった方が、ニホントカゲが状態、気分によって自由に選べるメリットがありますからね!

ヤモリと違って壁を登ることはできません。ただ、しっぽを使って上手くよじ登り、意外と高さがあっても脱走する可能性がありますので、壁付近には高さのあるものは置かないようにしましょう。

ジャンプすることもありますが、そんなにジャンプ力は高くないです。

 

温度管理

ニホントカゲの基本的な温度ですが、全体的に25〜30度、バスキングスポットは30〜35度くらいがいいかと思います。そして、ケージ内で温度の傾斜をつけることです。

私は爬虫類のケージを全部スチールラックに入れており、そのスチールラックをスタイロフォームという断熱材で囲ってます。それで、そのスチールラック全体を温めているという感じなので、ニホントカゲ水槽単体だけを温めるということはしていません。

もし、ニホントカゲのケージだけしかなく、そこだけ温めたいという場合は、パネルヒーターや保温球、暖突といったものを使用しましょう。

ピタリ適温プラス 2号

パネルヒーターはケージの下などに敷き、底から暖めるものです。地面を這う行動がメインのニホントカゲには良い保温器具でしょう。

GEXエキゾテラナイトグロームーンライトランプ75W

保温球はバスキングライトに似たものですが、バスキングライトは一点に集中して暖めるのに対し、保温球は全体的に暖めるものです。

明るくない保温球などもあり、夜も使えるものがあったりしますが、W数も高く、常時つけていないといけないので、電気代がそこそこかかる所がネックですね💦

みどり商会暖突ロングサイズ

暖突は広範囲を優しく暖めてくれる安全性の高い保温器具ですが、設置するのにひと工夫が必要なのと、高さがありすぎると暖めきれないといったデメリットもあるので、上手く使わないと…という難しい器具でもあります💦

どれを使うのかは、ご自身の飼育環境に合わせて選んでいただければ幸いです。

 

ニホントカゲの餌は基本的には昆虫です。生肉を食べる個体もいるらしいですが、基本は昆虫をあげてればまちがいがないかと。

また、これも個体次第ではありますが、動かないものは餌として認識しない子もいます。動きはしないけれども、冷凍やフリーズドライされた死体のコオロギを食べれる子、人工飼料も食べてくれる子、生きた虫しか食べない子など様々です。

野生色も強い種なので、ヒョウモントカゲモドキと違い人工飼料だけで障害飼育をするのは難しいと思っておいたほうがいいでしょう。

私があげているのはヨーロッパイエコオロギです。

入手のしやすさ、管理のしやすさなどでヨーロッパイエコオロギを使っています。

デュビアというゴキとかワラジムシとか他にもあるようですが、そもそも虫が苦手でコオロギならまだマシといった感じでコオロギにしてます💦

ミルワームは食べられてもすぐに死なず、胃を噛まれたりするらしく使ってないです。何より見た目が無理で💦💦

ヨーロッパイエコオロギのキープ方法について以前記事を書いたのでご参考に!

ヨーロッパイエコオロギの飼育

 

複数飼育について

複数個体の同居について

複数個体の同居については、積極的にはオススメしません。とくにオス同士の場合です。

メス同士はそこまで強く争いはしないですが、成体のオス同士は結構喧嘩します💦オス1匹のメス複数であったり、メス複数といった同居ならそこまで問題ないとおもいますが、オス複数はご注意ください。

しっぽの青い幼体の時であれば怪我するほどの小競り合いはそこまで起きないので大丈夫です。まあ、その辺のときはオスメスの区別もそこまでつかないですしね💦

たまにカナヘビと同居させてる人もいますが、こちらもオススメしません。幼体の時なら大丈夫ですが、ニホントカゲの方が好戦的ですので、カナヘビが怪我をしてしまう可能性があります。

もちろん、自然界では同じところにいる時もあります。ですが、それは広大なスペースがあっての事。飼育環境に数メートルの広いスペースが用意できるのであればそれぞれの縄張りを確保でき、問題ないでしょうが、そう出ない限りはやめておいた方が可哀想な出来事が起きないかと…

基本的には爬虫類は複数飼育が向かない生き物であることを覚えておきましょう。

さて、長く書いてまいりましたが参考になりましたでしょうか。ニホントカゲはとても仕草の可愛い生き物ですから是非とも飼ってみてください!

それでは!!

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました